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#88 谷川俊太郎 詩集3選
ラジオ喫茶キトリ#120でご紹介させてもらった谷川俊太郎さんの詩集。
3選とは言ったものの、名作だらけの詩集の中から選ぶなんて、実は至難の業。あの日の私の気分による3冊と思っていただければ幸いです。
まず最初にご紹介した作品がこちら。
『はるかな国からやってきた』
https://dowa-ya.co.jp/books/harukana/
色々な詩集から詩をピックアップして集められているので、色とりどりな印象があります。コンパクトなサイズ感も良いです。この中でも私が一番向き合ったのが『やわらかいいのち』という詩。原作は『魂のいちばんおいしいところ』という詩集に収録されていますので、良かったら読んでみてくださいね。
そして、私が大好きで大切にしている詩集。
『あたしとあなた』
https://www.nanarokusha.com/news/2015/06/20/3306.html
本の装丁は、名久井直子さんというブックデザイナーの方によるものでした。心を込めて作られているこの工芸品のような見た目が好きなんです。
様々な“あたし”と“あなた”が登場する詩のテーマも素敵で、読むたびにうっとり。かばんに忍ばせておきたい一冊です。
そして、谷川俊太郎さんと堀内誠一さんの作品による美しいハーモニーを感じられるような一冊。
『音楽の肖像』
https://www.shogakukan.co.jp/books/09388785
クラシック音楽好きにはたまらない本です。谷川さんは昔から音楽用語やクラシック音楽家の名前を詩の中に入れられていることはありましたが、この作品はそれがたっぷり。谷川さんの音楽への想いを堪能することができます。
それから、いわゆる“詩集”というものとは違いますが、私が谷川俊太郎さんについて知る上でとてもお世話になった一冊。こちらも併せてご紹介させてください。
『ぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る』
https://nanarokusha.shop/items/5a011f4ef22a5b2dbd001882
谷川さんと親しい仲であられた編集者の山田馨さんとの会話によってつづられている本です。かなり読み応えのある厚さですが、お二人のラフな話し口調につられて思わず会話に参加してしまう。そんな楽しさが詰まった対談本です。谷川俊太郎さんの半生を知りたいという方におすすめ。
今後は谷川俊太郎さんの新作を読めないのかと思うと少し寂しい気持ちにもなりますが、これまでに残してくださった数多の言葉たちを、より深く深く読んでいきたい。そんな風に思っている今日この頃です。
皆さんもお気に入りの詩や大切にしている言葉があったら、また教えてくださいね。
Hina
2024.12.21